水ぼうそうのケア
  
Q&A

熱がある間、新しい水疱が増えている間は、お風呂は控えてください。普通、発症から1〜2週間ほどで、水疱が黒いかさぶたになりますが、この頃になれば入浴してもかまいません。ただし、水疱やかさぶたがやぶれると、中に細菌が入ってしまうことがありますので、こわさないように気をつけることが大切です。お風呂に入れない間は、かたく絞ったぬれタオルでからだをそっと拭くなど、患部を清潔に保つように心がけてください。また、おむつをしている赤ちゃんなら、まめにおむつを交換して、おしりをなるべく風に当ててあげましょう。

Q2 お風呂はいつから入ってもいいの?

水ぼうそうのウイルスは感染力が非常に強く、周囲の人に感染するため、学校保健法に指定された病気です。一般に、すべての水疱がかさぶたになる頃には、他人にうつらなくなるので、幼稚園や学校へ行くことができます。通園、通学を再開する時期については、主治医に相談しましょう。





Q3 幼稚園、学校へは
  いつから行けるの?

水ぼうそうの発疹はかゆみが強く、こどもはどうしてもひっかいてしまいます。水疱がつぶれて化膿すると、痕が残ってしまうこともあります。水疱をなるべくかきこわさないように、こどもの爪を短く切り、手を清潔にしておくことが大切です。かゆみを少しでも感じにくくするために、室温を少し低めに設定したり、患部を冷やすなどの工夫をしてみるのもいいでしょう。

Q1 かゆみのケアはどうすればいいの?

水ぼうそうとは


水ぼうそうは、水痘、帯状疱疹ウイルスに感染することでかかる病気ですが、実はこのウイルスもヘルペスウイルスの仲間なのです。水ぼうそうは、ほとんどの人が幼児期から学童期にかけてかかり、一度かかると免疫ができるため、通常は二度とかかることはありません。ただし、なおった後もウイルスは体の中に潜んでいて、およそ10人に1人の割合で、数十年後に何らかのきっかけにより、帯状疱疹として再びあらわれることがあります。これは、体に水痘が帯状にあらわれる病気で、激しい痛みを伴うのが特徴です。

☆症状
水痘、帯状疱疹ウイルスに感染すると、約2週間の潜伏期を経て、発熱とともにおなか、胸、背中などに、小さな赤い発疹ができます。発疹は、やがて、先端に水をもった水疱となります。熱は37〜38度とあまり高くならず、全く熱の出ない子もいます。発疹はからだ全体に広がり、2〜3日で乾燥して、かさぶたができます。かさぶたは1〜2週間でとれ、色素が抜けたような痕が残ることがありますが、ほとんどは、半年〜1年のうちに消えてしまいます。
水ぼうそうは、比較的症状の軽い病気と考えられていますが、まれに、脳炎や髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。また、アトピー体質のこどもでは、皮膚の抵抗力が弱いため、症状が重くなる傾向がみられます。重症化するのを防ぐためにも、症状が出始めたら、すぐにお医者さんにかかることが大切です。