下痢


下痢は、糞便中の水分含有量が多くなり、泥状あるいは水様となり、排便の回数も多くなった状態をいいます。
大腸での水分の吸収が充分に行われないために起こります。

消化がよく、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富な食事をとるようにしましょう。
下痢症状が続くと脱水症状や電解質のバランスが崩れてアシドーシス(体内が酸性にかたむいた状態)を起こすことがあります。水分の制限はしないようにしましょう。電解質補給のために、果物や野菜のジュース・スープ、牛乳、スポーツドリンクなどを利用するのもいいでしょう。

消化のよい食品と調理法

食品群 食品名 調理法
牛乳 牛乳 温かい牛乳、ブラマンジェ、
ミルクゼリー
乳製品 ヨーグルト、チーズ ヨーグルトゼリー、フルーツのヨーグルトかけ、
チーズサンド
鶏卵、うずら卵 半熟卵、茶碗蒸、卵豆腐、オムレツ、卵とじ、
スクランブルエッグ
魚介類 ヒラメ、タイ、カレイ、ワカサギ、マグロ、
アジ、サケ、舌ビラメ
煮魚、蒸し魚、焼き魚、包み焼き、バター焼き
などいずれも火を通し過ぎないように。
肉類 鶏肉(皮なし)、牛ヒレ、豚ヒレ、赤身肉
の軟らかい部位
バター焼き、包み焼き、シチュー、蒸し煮
豆、豆製品 豆腐、納豆、みそ、ゆば、油揚げ 湯豆腐、冷奴、炒り豆腐、白和え、煮豆、豆乳
緑黄色野菜 ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、
にんじん、かぼちゃ
お浸し、ごま和え、クリーム煮、ポタージュ
淡色野菜 トマト、きゅうり、大根、かぶ、キャベツ、
玉ねぎ、白菜、なす、アスパラガス
サラダ、スープ
いも類 ジャガイモ、里芋、やまと芋 煮物、マッシュポテト、ポタージュ、とろろ汁、
山かけ
果物 りんご、バナナ、桃
(いずれも完熟のもの)
コンポート、ジュース、症状に応じて生でもよい
穀類 軟飯、うどん、マカロニ、パン、もち、
コーンフレーク、オートミール
親子丼、卵丼、鍋焼きうどん、マカロニグラタン、
雑煮、トースト


避けたいもの
  アルコール類、炭酸類、生もの、香辛料、油っこいもの、冷たいもの  などです。

食事のポイント
  消化のよい新鮮な食品を選び、1食1食バランスのとれた食事にしましょう。
  1回の量を少なくし、食事回数を増やしましょう。
  ゆっくりよくかんで食べましょう。

  

離乳食をはじめているお子様は・・・
  進んでいるところから、1つ前の段階に戻してあげましょう。1回食であればミルクか母乳に、2回食であれば1回食に。離乳食を嫌がるようならミルクに戻してあげても大丈夫です。症状が治まってきたら、様子を見ながら1ステップずづ進めていきましょう。