乳幼児の水分補給のしかた


吐き気があるときの水分の与え方

吐いたあとすぐに飲ませると、再び吐いてしまいがちなので、10〜15分ほど様子を見ましょう。吐き気がこないようなら、スプーン1杯ほどの水分を与えてみましょう。
胃に落ち着くのを確認できたら、さらにスプーン1・2杯ずつ口の中に流しいれてあげましょう。
冷たく、さっぱりした口あたりのもののほうが吐き気がきません。赤ちゃん用イオン飲料や、冷ました白湯や麦茶、番茶、薄く塩味をつけた冷たいコンソメスープ、りんごジュースなどがよいでしょう。
                                                      

  ×オレンジなどの柑橘系のジュースは、かえって吐き気を誘うのであげないほうがよいでしょう。              



下痢がひどいときの水分の与え方

欲しがるだけあげましょう。母乳、ミルク、赤ちゃん用イオン飲料、麦茶やりんごジュースなど、飲む量や回数にこだわらず与えましょう。
×アイスクリームや氷など冷たいものはあげないようにしましょう。
×飲ませるとよけい下痢になると考え、飲ませるのを控えてはいけません。からだの水分を失い、脱水症状になるほうが危険です。



熱が高いときの水分の与え方

嘔吐や下痢がなくても、発汗によって水分が失われいきます。また、体温を調節するためにも十分な水分が必要です。
少しずつでも、たびたび水分を与えましょう。氷やアイスクリームなど、冷たくて口あたりのよいものを欲しがるだけあげましょう。

注意 もし、水分をまったく飲もうとしなくなったときは、脱水症状を防ぐためにも、早めに受診して、点滴による水分補給を受けましょう。