溶連菌感染症について
症状
のどの痛みや頭痛とともに、突然39℃前後の高熱が出ます。1・2日後、赤い小さなかゆみの強い発疹が全身に広がってきます。
3・4日たつと、口の中も炎症をおこし、のどが真っ赤にはれて、食べたり飲んだりできなくなります。舌にも赤いボツボツができて、まるでいちごのようにみえます(いちご舌)。ただし、口の周囲だけは発疹ができず、白く見えるのが、この病気の特徴です。
回復に向かい始めると、発疹部や手のひらの皮膚がむけることがありますが、跡は残りません。
気をつけてあげること
抗生物質を飲むと、2・3日でのどの痛みや発疹、発熱などがおさまってくるでしょう。症状がなくなっても、医師の指示どおり抗生物質を飲みつづけることが大切です。溶連菌は繁殖力の大変強い細菌のため、症状が消えた後もしばらくしてから再発したり、合併症をおこす可能性があるからです。完全に治るまで医師の指示にしたがって、薬をしっかりと飲んでください。
合併症
まれに急性腎炎やリウマチ熱、アレルギー性紫斑病、肺血症などの合併症をおこすことがあり、2週間以上たってからでることもあります。尿の量が減る、尿の色が濃くなる、顔がむくむ、心臓がドキドキする、息が苦しい、手足の関節が痛いなどの症状があった場合は、すぐに受診してください。
発症から2週間ほどたったころに尿検査を受けて、腎炎にかかっていないかどうか調べると安心です。