乾燥肌
乾燥は皮膚の大敵
水分70%を占める私たちの体から乾燥を守っている角質層が乾燥してヒビ割れてくると、肌の内部から水分が逃げるため角質層を作り出す角質細胞はさらに水分を失って、皮膚の表面は固くなり亀裂や細かい鱗屑を生じやすくなります。そうなると外側からアレルギーを起こすアレルゲンなどの刺激物がどんどん侵入してきます。その結果、かゆみや湿疹などのトラブルがおこります。
体の中での皮脂の多い顔は、水分と保湿成分を、顔に比べて皮脂の少ない体はまず油分を補いましょう。
湿度
50%以下になると、肌の水分は急速にうばわれてしまいます。暖房などで部屋が乾燥しているときは、洗濯物を干したり、加湿器を利用するのもよいでしょう。
お風呂で気をつけること
@お風呂はぬるめに
お湯が熱いと、大切な細胞間脂質や角質細胞にあるアミノ酸や尿素などの天然保湿因子がお湯に溶け出しやすくなります。38℃くらいを目安にしましょう。湯冷めしないように、お風呂場全体を暖めておきましょう。
A洗いすぎ・こすりすぎに注意
石鹸は細かな泡を立てて包み込むように洗いましょう。手ややわらかいタオルでやさしくこする程度にしましょう。
ナイロンタオルやボディブラシなどは角質をはがしてしまうので、肌が保湿する力を失って肌荒れを起こしたり、ガサガサ肌を作ります。
B低刺激石鹸を使ってみましょう
洗浄力は低めですが大切な細胞間脂質や天然保湿因子を取り去りません。お肌は弱酸性(ph4.5〜6)なので弱酸性の石鹸なども試してみましょう。
C油分を補う入浴剤を使ってみましょう
入浴剤の油分で肌の表面に膜ができて、保湿効果があります。温泉のもとのような入浴剤の中には肌を乾燥させるものもあります。気をつけて選びましょう。